学部長挨拶

学部長(レール)写真
近年,国際・地域社会や自然環境の変動は著しく,特定の専門の枠組みでは解決が困難な問題を多く抱え,それぞれの専門のコーディネーター役を務められる人材もますます求められています。本学部は,国内外で多角的な視点から,様々なエキスパートのインターフェースになれる「グローバル・スペシャリスト」の育成を目指しています。 本学部の特徴は,文理融合の理念を背景に,科学技術リテラシーを中心とした幅広い教養の修得,「デザイン・シンキング」に基づく課題解決能力の育成です。「デザイン・プロセス」の理論的分析と実践を積み重ねることによって,課題解決に必要な「新しい価値」を創造するためのスキルを身に付けられると考えています。 その観点から,本学部は海外留学も課題解決プロジェクトと位置付けており,原則として学生全員が1年間海外の大学に留学します。出発前に留学先での課題を自分で定めて,留学中に日々異文化環境で課題に取り組むことによって,自分とは違うものの見方や考え方をする人がいるという多様性と,同時に日本について客観的な目を持つことを常に意識し,コミュニケーション・スキルを高めます。 留学後は,地域の企業や自治体等と共同で課題解決プロジェクトをチームで行います。留学前に得た幅広い基礎知識と,留学中に磨いたスキルを生かし,様々な分野でアイデアを出し意見を調整しながら,「デザイン・プロセス」を踏まえてかたちにしていきます。本学部では,このプロジェクトが卒業論文の代わりとなり,「グローバル・スペシャリスト」教育の最終段階となります。 本学部のもう一つの特徴は,世界各地のパートナー大学が豊富で,留学生とのコミュニケーションの場が多いことです。一緒に教室で学んで,キャンパス内外でのイベントの企画・参加を日常的に行い,お互いのグローバルな視点を高めていきます。この環境が学部のダイバーシティーの礎となり,本学部がさらに発展していくことを期待しています。
 
                                                    山口大学国際総合科学部長  レール マルク