お知らせ
ときわミュージアム/UBEビエンナーレで、山口大学国際総合科学部の学生作品を基にした彫刻鑑賞案内ツールが制作されました
山口大学国際総合科学部3年次開講科目「インクルーシブデザイン」は、多様な人々と「ともに」課題発見から解決提案のデザインを行う、デザインワークショップ形式の授業です。本授業では、障がいのある人をデザインパートナーとして迎え、フィールドワークから課題発見、解決案のデザインを行っています。
2023年度は、ときわミュージアムのUBEビエンナーレをフィールドとして、多様な人の彫刻鑑賞体験のデザインに挑戦しました。
この度、授業の成果としての学生作品を基にした彫刻鑑賞案内ツール「野外彫刻の楽しみ方」が制作され、2024年3月より「ときわミュージアム UBEビエンナーレライブラリー」に展示されています。これは展示されている各彫刻作品の共通する鑑賞の視点ごとにまとめられたカード式のリーフレットで、鑑賞者がそれぞれの楽しみ方に合わせて選べるようになっています。また各カードは作品の写真が大きく掲載されており、コレクションとしても楽しめるものとなっています。
■基になった学生作品 「ピタッと探検隊」
発達障がいのあるデザインパートナーとその母親とともに彫刻鑑賞を行った際、それぞれの鑑賞ペースが異なることに気づいた。そこで鑑賞ペースの異なる人同士がゆっくり彫刻作品の特徴を楽しみながら、鑑賞ペースを合わせて体験を共有することができる絵本型の鑑賞ツールをデザインした。各ページにくり抜かれた作品のシルエット越しに、素材や形状、色などを楽しむ仕掛けとなっている。また作品の特徴ごとのマップも掲載しており、それぞれの楽しみ方に応じて作品を検索することができる。
デザインパートナー:堀川楽人、堀川貴美子
学生グループ:アフザール・ミナヘル、尾中美玖、五弓絢加、谷口ひなた、山上日菜子、山﨑愛桜
授業担当:山口大学国際総合科学部講師 冨本浩一郎
コラボレーションパートナー:ときわミュージアム/UBEビエンナーレ 三浦梨絵、山本結菜