平成29年12月13 日（水）、国際総合科学部主催により、『「食べる」「生きる」「起業する」』と題して、公開講座を行いました。

第一部の公開講座では、講師に「百姓の塩」というブランド名で商品を全国展開されている株式会社百姓庵の井上かみさんをお招きし、長門市でのビジネスの様子や自給自足生活のお話を伺いました。井上家のみなさんは、ビジネスにおいても日々の生活においても「楽しむ」を何より大切にしていらっしゃいます。「楽しいところにヒトは集まる」という井上さんの名言には、百姓庵さんのこれまでの成功の秘訣が隠されています。また、できるだけ既成品に頼らず、身近なものを有効活用したり、手作り、育てたりすることで、お金では買えない「豊かさ」を生活に取り入れているというお話に多くの方が関心を示されていました。

第二部では、国際総合科学部３年生の田中沙耶香さん、ハンガリーからの交換留学生コチス・アーコシュさんとサトマーリ・エーバさん、オーストラリアからの交換留学生スファニ・エリカさんとニューマン・ステフさんに、日本と海外での食問題や食政策について、英語を交えて発表を行いました。

Q&A では日英の言語が飛び交い、国際総合科学部ならではの意見交換の場が実現しました。イベント終了時には、井上さんのご好意で、じゃんけん大会に勝った方への「百姓の塩」プレゼントもありました。５０人教室の会場が埋まるほどの参加者に恵まれ、百姓庵さんの影響力の大きさと、学生や地域の方々の食問題への関心の高まりを感じました。講演者様を始め、今回のイベントに共感し大学内外よりお越しくださった参加者のみなさまに心より感謝申し上げます。