お知らせ

シンポジウム「山口で何をやらかすの 」を開催しました

2月17日(金)に吉田キャンパス大学会館大ホールにおいて、地元発のイノベーション「山口で何をやらかすの?―国際総合科学部プロジェクト型課題解決研究シンポジウム―」を開催し、企業関係者、自治体関係者、高校生、本学学生、教職員など約200名が参加しました。本学部では、3年次の後半から4年次にかけて、従来の「卒業研究」に代わり、地域社会が抱える諸課題に対し、学生が企業、地方自治体、NPO法人等とプロジェクトを組むことにより、実践的な課題解決能力を持った人材を育成する「プロジェクト型課題解決研究(PBL)」を取り入れています。本シンポジウムは、PBLの先行事例を紹介し、さらに参加企業の関係者らによるパネルディスカッションを通じて、来年度から本格始動するPBLについて、そのあり方や方向性を考えることを目的に開催しました。

冒頭、田中和広地域連携担当理事から開会の挨拶があった後、第1部ではPBLについての概要説明及び先行事例の紹介を行いました。先行事例は2件紹介し、コンテンツ産業における知的財産業務の課題解決方法を探る「エイベックス知的財産プロジェクト」については、直近の事例をあげて現在の知的財産に関わる課題について、実際に企業体験講座に参加した本学部2年 東優太さんが、講座に参加して見えてきた今後のPBLの展開について発表しました。また、美祢市が観光振興や特産品の販路拡大を目指して行っている,台湾との交流をサポートする「美祢市台湾プロジェクト」については、本学部の小川准教授がこれまでの取組状況等について紹介しました。
第2部では「PBLに何を期待するのか?」をテーマに、PBL参加予定企業である株式会社全日本空輸(ANA)山口支店長の山本俊樹氏、株式会社レノファ山口経営企画室長の中島和彦氏及び山口県東京営業本部支援アドバイザーの沢野啓次郎氏を迎えて、パネルディスカッションを行いました。ANAの山本氏及びレノファ山口の中島氏からは、PBLに活用できる現在の課題や今後のビジョン、学生に期待することなどの紹介がありました。山口県東京営業本部支援アドバイザーの沢野氏は、PBLに取り組む上では,新たな視点を持って物事を見る「気づきの天才」になることがポイントであると語り、テンポ良く進むトークに参加者は聞き入っている様子でした。質疑応答では、留学先のアメリカからSNSを通じて視聴していた本学部2年生(1期生)や、野田学園高等学校の生徒、美祢市関係者などから活発に質問が寄せられ、来年度のPBL本格始動に向け、実のあるシンポジウムとなりました。

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シンポジウムの様子                      発表する東さん(国際総合科学部2年生)

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パネルディスカッションの様子